「基本情報技術者試験を独学で目指しているけど、結局どれくらい勉強すれば受かるんだろう」「働きながら、未経験でも独学でいけるのか」——そう思って検索してきた方に向けた記事です。

独学で基本情報技術者試験(FE)に合格するための勉強時間の目安は、IT未経験の社会人で約150〜200時間、IT知識がある程度ある人で100時間前後とされることが多いです。 ただし前提知識・1日に取れる時間によって大きく変わります。

この記事は、バックエンドエンジニア歴8年・ORACLE MASTER Gold・Java Gold を保有する筆者が、勉強時間の目安・独学での進め方・科目A/科目Bの配分・独学スケジュール例・おすすめ教材・よくある失敗まで、誇張なく網羅的にまとめたものです。

※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。紹介する教材は、一般的に定番とされるものや筆者が学習で有用と考えるタイプを基準に選んでいます。勉強時間・難易度の感じ方は人によって大きく異なるため、記載の数値はあくまで目安としてお読みください。

※基本情報技術者試験の出題範囲・試験時間・配点・合格基準・受験方式(CBT)などの試験制度は改定されることがあります。 本記事の制度説明は執筆時点(2026年)の理解にもとづくものです。受験前には必ず IPA(情報処理推進機構)公式サイトの最新情報をご確認ください。

この記事で分かることは次のとおりです。

  • 基本情報技術者試験の勉強時間の目安(未経験/IT知識あり/経験者で場合分け)
  • 独学で合格できるか・独学とスクールの選び方
  • 科目A・科目B(旧 午前・午後)の違いと、勉強時間の配分
  • 合格率・難易度の客観的な見方
  • 独学での勉強法ステップ(何から、どの順で進めるか)
  • おすすめ教材タイプ(参考書「黒本」と無料の過去問演習サイト「過去問道場」)
  • 社会人がスキマ時間で進めるコツと、独学スケジュール例
  • 独学でのよくある失敗と、その回避法

この記事の目次

  1. 基本情報技術者試験とはどんな試験か
  2. 勉強時間の目安(未経験/IT知識あり/経験者)
  3. 独学で合格できるか——独学 vs スクールの整理
  4. 科目A・科目Bの違いと勉強時間の配分
  5. 合格率・難易度の客観的な見方
  6. 独学での合格ステップ
  7. おすすめ教材タイプ(黒本+過去問道場)
  8. 社会人がスキマ時間で進めるコツ
  9. 独学スケジュール例
  10. 独学でよくある失敗
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ

基本情報技術者試験とはどんな試験か

基本情報技術者試験(FE)は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験「情報処理技術者試験」のひとつで、IT エンジニアの基礎的な知識・技能を問う区分です。エンジニアとしての「基礎体力」を客観的に示せるため、新人研修で取得を推奨する企業も多く、未経験から IT 業界を目指す人が最初に狙う資格としても定番です。

執筆時点では、試験は CBT(Computer Based Testing)方式 で実施され、テストセンターのパソコンで受験します。かつてのような「春・秋の年2回・特定の試験日」ではなく、通年で随時受験できるのが大きな特徴です。落ちてもスケジュールを組み直して再挑戦しやすく、社会人にとっては学習計画が立てやすい試験といえます。

⚠️ 試験方式・受験できる期間・申込方法は変更されることがあります。受験を決めたら、まず IPA 公式と試験運営の案内で現在の受験方式・申込スケジュールを確認してください。

試験は大きく 科目A科目B の2部構成です(過去には「午前」「午後」と呼ばれていた区分が再編されたものです)。それぞれの中身は後ほど詳しく説明しますが、ざっくり言うと 科目A=幅広い基礎知識、科目B=アルゴリズムと情報セキュリティを中心とした考える問題、という性格の違いがあります。

なお、基本情報を取ったあとに次の資格を考える方は、開発系ならJava 資格の取得順序、データベース寄りならORACLE MASTER 取得ロードマップも、その後のステップアップの参考になります。


勉強時間の目安(未経験/IT知識あり/経験者)

独学で基本情報技術者試験に合格するための勉強時間は、前提知識によって大きく変わります。「誰でも◯時間で受かる」という数字は存在しません。 ここで示すのは一般に語られることが多いおおまかな目安です。

前提知識のレベル 勉強時間の目安 1日1時間なら 1日2時間なら 補足
IT未経験(これから学ぶ社会人) 150〜200時間 約5〜7か月 約3か月 用語・概念をゼロから入れる必要があるため、最も時間がかかる
IT知識が多少ある(情報系学習経験・隣接職種など) 100時間前後 約3〜4か月 約2か月 科目Aの基礎の一部を省略でき、科目B演習に時間を回せる
実務経験のあるエンジニア 50時間前後 約2か月 約1か月 知識の確認と過去問演習が中心。科目Bの形式慣れがメイン

平日30分+休日にまとめて取るペースでも、未経験の社会人であれば4〜6か月程度で150〜200時間に到達できます。CBT で通年受験できるため、「過去問が安定して解けるようになった段階で申し込む」という柔軟な進め方が可能です。

上記はあくまで一般的に語られる目安です。同じ「未経験」でも、論理的思考やプログラミングへの慣れがあるかどうかで体感は大きく変わります。「◯時間やったから受かる」ではなく、「過去問が安定して解けるようになったか」を最終的な判断基準にするのが確実です。


独学で合格できるか——独学 vs スクールの整理

結論:基本情報技術者試験は独学で合格できる試験です。 参考書1冊と無料の過去問演習サイトの組み合わせで、独学合格した社会人は多くいます。

独学 vs スクールの違いを整理すると次のとおりです。

観点 独学(参考書+過去問サイト) スクール・通信講座
費用 参考書代のみ(2,000〜3,500円程度) 数万〜十数万円
強制力 自己管理が必要 カリキュラム・締め切りで継続しやすい
質問対応 自力で調べる 講師に聞ける
教材の質 市販書籍・無料サイトで十分な情報量 体系的にまとまっている
向いている人 自己管理ができる・費用を抑えたい 独学が続かない・短期間で効率よく進めたい

※費用・サービス内容はサービスによって大きく異なります。検討する場合は各スクール・通信講座の公式サイトで最新の情報を確認してください。

まず独学(参考書+無料過去問サイト)で始めてみて、続かないと感じたときにスクール・通信講座を検討する、という順序がコスト面では合理的です。 基本情報は範囲こそ広いものの、独学でも到達しやすい試験なので、最初からスクールに頼らなくても大丈夫なケースが多いです。

独学に向いている人の特徴

  • 毎日少しずつ自分でスケジュールを組んで進められる
  • ネットで調べながら疑問を自己解決できる
  • 費用を抑えて合格したい

スクール・通信講座を検討したほうがいい場面

  • 1か月以上試みたが独学が続かない
  • 科目B(アルゴリズム)の独学限界を感じる
  • 短期集中で効率よく仕上げたい

科目A・科目Bの違いと勉強時間の配分

勉強時間をどう配分するかは、科目A と科目B の性格の違いを理解しておくと決めやすくなります。

科目A(旧 午前):幅広い基礎知識

科目A は、テクノロジ系(コンピュータの仕組み・ネットワーク・データベース・セキュリティなど)、マネジメント系(プロジェクト管理など)、ストラテジ系(経営・法務など)を広く浅く問う、知識中心の出題です。多肢選択式で、範囲が非常に広いのが特徴です。

範囲が広いぶん、対策の方向性は明確です。過去問で問われやすいテーマを繰り返し解いて、頻出論点を確実に取る。 科目A は過去に問われた知識が形を変えて再び問われやすいため、過去問演習の費用対効果が高い領域です。独学ではスマホの過去問サイトを使ったスキマ時間演習が特に効きます。

科目B(旧 午後):アルゴリズムと情報セキュリティ中心

科目B は、執筆時点では アルゴリズム(擬似言語によるプログラミング的思考)と情報セキュリティ を中心に、読解・思考を要する問題が出ます。単なる暗記では解けず、問題文を正確に読み、処理の流れを追う力が求められます。

未経験者がつまずきやすいのは、ほぼこの科目Bです。特にアルゴリズムは、慣れるまで時間がかかる人が多い領域です。独学で科目Bに取り組むなら、早めに着手し、少しずつでも継続して演習するのが効きます。

⚠️ 科目A・科目B の出題範囲、問題数、試験時間、配点、合格基準は改定されることがあります。「アルゴリズムと情報セキュリティ中心」という説明も執筆時点の理解です。最新の出題構成は必ず IPA 公式でご確認ください。

勉強時間の配分イメージ

未経験者の場合、ざっくり 科目A:科目B = 6:4 〜 5:5 くらいを意識すると、バランスを取りやすいです。科目A は知識を入れれば比較的素直に伸びますが、科目B(特にアルゴリズム)は伸びるまでに時間がかかるため、科目Bを「後回しにしすぎない」のがポイントです。独学では「科目Aが完全に固まったら科目Bをやる」と考えてしまいがちですが、科目A の知識を入れつつ、並行して科目Bのアルゴリズム演習を少量ずつ始めておくと、直前期に慌てずに済みます。


合格率・難易度の客観的な見方

難易度を考えるうえで、合格率は一つの参考になります。基本情報技術者試験の合格率は、おおむね数割程度(年度や集計時期によって変動) で推移しているとされます。IT 系国家試験の中では入門〜基礎レベルに位置づけられ、応用情報技術者試験などと比べれば易しい区分です。

ただし、合格率の数字の扱いには注意が必要です。

  • 合格率は受験者層によって変わります。記念受験や準備不足の受験者も母数に含まれるため、「しっかり対策した人」だけで見れば体感の合格率はもっと高い、という見方もできます。
  • 正確な最新の合格率・合格基準は IPA 公式の発表が一次情報です。本記事の「数割程度」という表現は目安であり、具体的な数値は受験前に必ず公式統計でご確認ください。

筆者の感覚として、基本情報は「正しく準備すれば、未経験の社会人でも現実的に合格を狙える試験」です。難関というより、範囲が広いので計画的にコツコツ積み上げる必要がある試験、という理解が実態に近いと考えています。独学で合格するために必要なのは、才能より計画と継続です。


独学での合格ステップ

ここからは、何から・どの順で進めるかの具体的なステップです。未経験の社会人が独学で進める前提でまとめます。

ステップ1:参考書を1周して「地図」を作る

まずは参考書(後述の「黒本」など、図解の多い入門書)を1周通読します。このとき完璧に覚えようとしないことが大切です。範囲が広いので、最初から100%理解しようとすると挫折します。「こういう分野があるんだな」と全体像(地図)をつかむのが目的です。分からない用語は一度流して構いません。

独学では特に、この「全体地図を作る」ステップを省略して過去問だけ始めてしまう人がいますが、地図なしに過去問を解くと迷子になりやすいです。

ステップ2:科目Aは過去問演習で固める

全体像をつかんだら、科目A はひたすら過去問を解くフェーズに入ります。後述の過去問演習サイト(「過去問道場」など)を使えば、無料でスマホからでも演習できます。「解く→間違えた問題の解説を読む→該当分野を参考書で確認」のサイクルを回します。同じ過去問を何周もするうちに、頻出パターンが体に入ってきます。

ステップ3:科目B(アルゴリズム・セキュリティ)に早めに着手する

科目B、特にアルゴリズムは慣れが必要なので、科目Aが完璧になるのを待たず、早めに少しずつ始めます。 1日1問でもいいので、擬似言語の問題を読んで処理を追う練習を継続します。最初は時間がかかっても、繰り返すうちに「処理の流れを追う型」が身についてきます。情報セキュリティは科目A の知識とも重なるため、相乗効果が期待できます。

ステップ4:本番形式で時間を計って解く

直前期は、本番と同じ条件(時間制限あり・通しで)で問題を解きます。CBT は画面上で解くため、画面で解くことに慣れておくのも地味に大切です。時間配分の感覚をつかみ、「解ける問題から確実に取る」練習をしておきましょう。

ステップ5:間違いノートで弱点をつぶす

通して解いて見つかった弱点分野は、間違えた問題だけを集めて見直すのが効率的です。直前期は新しい範囲に手を広げるより、「自分が落としやすい論点」をつぶすほうが得点に直結します。


おすすめ教材タイプ(黒本+過去問道場)

基本情報の独学は、「参考書1冊」+「無料の過去問演習サイト」 の組み合わせが王道で、これだけでも十分に合格を狙えます。教材を増やしすぎないことのほうが、むしろ重要です。

① 参考書(いわゆる「黒本」など)

知識のインプットと、辞書的な確認のために、参考書を1冊持っておくと安心です。基本情報の参考書は各社から出ていますが、図解が多く、未経験者向けに噛み砕いて書かれたものを選ぶと挫折しにくいです。問題集として定番の「黒本」系(過去問・解説が充実したシリーズ)も、演習量を確保したい人に向いています。

選ぶときのポイントは次の2点です。

  • 最新の試験制度(科目A・科目B体制)に対応した最新版か:試験は改定されることがあるため、古い版だと出題範囲とズレる可能性があります。
  • 解説が「なぜそうなるか」まで書いてあるか:答えの暗記ではなく、仕組みの理解につながるものを選ぶ。

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基本情報技術者試験の参考書・問題集は毎年改訂版が出るため、購入時点で最新の試験制度(科目A・科目B体制)に対応した最新年度版を選ぶのが安全です。下記の検索結果から、対応年度・レビューを見比べて選んでみてください(価格・在庫は変動します)。

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教材は毎年のように改訂版が出ます。購入前に、最新の試験制度に対応した版かを必ず確認してください。古い版だと、再編前の「午前・午後」体制を前提にしている場合があります。

② 無料の過去問演習サイト(いわゆる「過去問道場」など)

科目Aの演習は、無料で使える過去問演習サイト(「過去問道場」と呼ばれる定番サイトなど)が非常に有用です。スマホからでも過去問を1問単位で解け、解説もついているため、通勤中などのスキマ時間にそのまま演習できるのが強みです。参考書でインプットし、過去問サイトでアウトプットする——この往復が、独学の中心になります。

過去問道場の具体的な使い方(科目B対策での活用法、何割取れれば合格圏かの目安)は、別記事基本情報技術者試験 過去問道場の使い方|科目B対策と何割で合格で詳しく解説しています。

無料サイトは内容・提供状況が変わることがあります。利用時は、対象が現行の試験制度に対応しているかを確認のうえ活用してください。

③ スクール・講座という選択肢

独学が続かない、誰かに教わりながら進めたい、という場合はスクールや講座を使う手もあります。費用はかかりますが、学習の強制力とカリキュラムが得られるメリットがあります。ただし基本情報は独学合格者も非常に多い試験なので、まずは参考書+過去問サイトで始めてみて、続かなければ検討するくらいの順序でも十分だと筆者は考えます。


社会人がスキマ時間で進めるコツ

働きながらの独学で最大の敵は「まとまった時間が取れないこと」です。これは発想を変えれば乗り越えられます。

  • 科目Aは「スキマ時間」で進める:過去問サイトはスマホで1問から解けます。通勤・昼休み・寝る前の5分でも、積み上げれば大きな演習量になります。「まとまった時間がないとできない」という思い込みを捨てるのが第一歩です。
  • 科目B(アルゴリズム)は「短くても机に向かう時間」で進める:アルゴリズムは集中して処理を追う必要があるので、スキマよりは、平日夜や休日に短くても腰を据えた時間を確保するのが向いています。1日1問でも継続が効きます。
  • 毎日触れる習慣を最優先にする:範囲が広い試験は、週末にまとめて詰め込むより、毎日少しずつのほうが定着します。「今日は5分だけ」でも、ゼロの日を作らないことが結局いちばん効きます(これは筆者が他の資格学習でも実感していることです)。
  • 完璧を目指さない:全分野を100点にしようとすると終わりません。合格基準を超えることが目的なので、頻出分野で確実に取り、苦手分野は「捨てすぎない範囲で割り切る」判断も大切です。

独学スケジュール例

参考として、IT未経験の社会人が、約4か月(1日あたり平均1時間前後)で合格を目指す場合のスケジュール例を示します。あくまで一例で、前提知識やペースに応じて調整してください。

時期 やること ねらい
1か月目 参考書を1周通読(完璧を目指さない)/科目A過去問を少しずつ開始 全体像(地図)をつかむ
2か月目 科目A過去問を本格演習/科目B(アルゴリズム)を1日1問ずつ開始 科目Aの土台を固め、科目Bに慣れ始める
3か月目 科目A過去問を周回(間違い分野を参考書で確認)/科目B演習を増やす 得点を安定させ、科目Bの型を作る
4か月目 本番形式で時間を計って演習/間違いノートで弱点つぶし/受験申込・受験 仕上げと本番慣れ

このスケジュールは目安です。1日2時間取れる人は短縮でき、前提知識がある人はさらに圧縮できます。逆に、まったくの未経験で時間も取りにくい場合は、6か月程度に伸ばして無理のない計画にするのも賢明です。期間より「過去問が安定して解けるか」で受験タイミングを判断してください。

CBT で通年受験できるため、「過去問が合格基準を安定して超えてきたら申し込む」という柔軟な進め方ができるのも、独学の社会人にとっての利点です。


独学でよくある失敗

最後に、基本情報を独学で進めるときにつまずきやすいポイントをまとめます。先に知っておくだけで回避しやすくなります。

  • 参考書を完璧に覚えようとして、最初の分野で止まる:範囲が広いので、1周目で完璧を目指すと挫折します。まず浅く全体を回し、過去問で固めるのが正解です。
  • 科目B(アルゴリズム)を後回しにする:直前に慌てて手をつけて間に合わない、が典型的な失敗です。独学では特に「科目Aが安定してから」と先延ばしにしやすいので注意。慣れが必要な分野なので、早期から少量ずつ継続しましょう。
  • インプット過多・アウトプット不足:参考書を読むだけで満足してしまうパターン。知識は問題を解いて初めて定着します。過去問演習の比重を高くしましょう。
  • 古い版の教材・旧制度の情報で対策する:試験は再編・改定されています。「午前・午後」前提の古い情報のまま進めると、実際の出題とズレます。必ず現行制度に対応した教材・情報で対策してください。
  • 時間数だけを目標にする:「150時間やったから大丈夫」ではなく、過去問の正答率で判断するのが確実です。
  • 教材を増やしすぎる:複数の参考書や問題集を並行すると中途半端になりやすいです。参考書1冊+過去問サイトに絞り込んで完遂するほうが、独学では現実的です。

基本情報技術者試験のよくある質問(FAQ)

Q. 基本情報技術者試験を独学で合格するのに何時間かかりますか?

A. 目安としては、IT未経験の社会人で約150〜200時間、IT知識が多少ある人で100時間前後、実務経験者で50時間前後とされることが多いです。ただし前提知識や1日に取れる時間によって大きく変わります。時間数そのものより、「過去問が安定して合格基準を超えるか」を最終的な判断基準にするのが現実的です(あくまで目安で、合格を保証するものではありません)。

Q. 社会人が独学で基本情報技術者試験に合格できますか?

A. 十分に可能です。CBT方式で通年受験でき、参考書(黒本など)と無料の過去問演習サイト(過去問道場など)の組み合わせで独学合格している社会人は多くいます。平日のスキマ時間で科目A、腰を据えた時間で科目B、という使い分けと、毎日少しでも触れる習慣づくりが合格の鍵になります。

Q. 科目Aと科目Bはどちらから勉強すべきですか?

A. まず科目A(旧 午前)で基礎知識を一通り入れてから、科目B(旧 午後・アルゴリズムと情報セキュリティ中心)の演習に移るのが王道です。ただし科目Bは慣れが必要なので、科目Aが完璧になるのを待たず、早い段階から1日1問でも並行して触れておくと安心です。

Q. 独学とスクール、どちらがいいですか?

A. 基本情報技術者試験は独学合格者が多い試験です。まず参考書+無料の過去問演習サイトで始めてみるのがよいと考えます。「独学が続かない」「誰かに教わりながら進めたい」という場合は、スクールや通信講座の検討が次の選択肢になります。費用対効果を考えると、まず独学で試してみる順序がおすすめです。

Q. プログラミング未経験でも科目Bのアルゴリズムは解けますか?

A. 解けるようになりますが、慣れに時間がかかる人が多い分野です。擬似言語の問題を毎日少量ずつ解き、処理の流れを追う練習を継続することがいちばんの近道です。最初は時間がかかっても、繰り返すうちに「型」が身についてきます。後回しにせず早めに着手するのがポイントです。

Q. 基本情報の合格率はどれくらいですか?

A. おおむね数割程度(年度や集計時期によって変動)とされますが、正確な最新の合格率・合格基準はIPA公式の発表が一次情報です。記念受験や準備不足の受験者も母数に含まれるため、しっかり対策した人の体感合格率はもっと高い、という見方もできます。具体的な数値は受験前に公式統計でご確認ください。

Q. 基本情報技術者試験は転職や就職で評価されますか?

A. IT業界の基礎知識を証明できるため、特に未経験からの就職・転職では学習意欲とベースの理解を示す材料になります。ただし資格単体で内定や案件が保証されるものではなく、実務経験や成果物とあわせて示すのが現実的です。資格を転職でどう活かすかは資格を活かした転職の進め方も参考になります。

Q. 基本情報の次はどの資格を目指せばいいですか?

A. 方向性によります。開発(Java)を深めたいならJava 資格の取得順序、データベース・インフラ寄りならORACLE MASTER 取得ロードマップが次のステップの参考になります。応用情報技術者試験へ進む道もあります。まずは基本情報で土台を固めてから、自分の業務に近い方向へ進むのがおすすめです。


まとめ

基本情報技術者試験を独学で合格するための勉強時間と進め方を整理します。

  • 独学で合格できる試験。参考書1冊+無料の過去問サイトで十分に合格を狙える。まず独学で始め、続かない場合にスクールを検討する順序がコスト面では合理的
  • 勉強時間の目安は未経験で150〜200時間、IT知識ありで100時間前後、経験者で50時間前後。ただし前提知識で大きく変わるため、時間より過去問の手応えを判断基準にする
  • 試験は 科目A(幅広い基礎知識)と科目B(アルゴリズム・情報セキュリティ中心) の2構成。科目Bは慣れが要るので早めに着手する
  • 合格率は数割程度とされる入門〜基礎レベル。才能より計画的な積み上げが効く試験
  • 独学の核は 参考書で全体像 → 科目Aは過去問周回 → 科目Bは早期から少量継続 → 本番形式 → 間違いつぶし
  • 教材は 参考書(黒本)+無料の過去問演習サイト(過去問道場) の組み合わせが王道。増やしすぎない
  • 社会人は スキマ時間で科目A・腰を据えた時間で科目B、そして毎日触れる習慣が独学合格への近道
  • 試験制度(出題範囲・配点・合格基準・受験方式)は改定されることがあるため、受験前に必ずIPA公式の最新情報を確認する

基本情報は、範囲こそ広いものの、やるべきことの方向性はシンプルです。参考書で地図を作り、過去問で固め、科目Bは早めにコツコツ——この基本を、働きながらでも毎日少しずつ積み上げれば、未経験の社会人でも独学で合格を現実的に狙えます。

基本情報のあとのステップアップとして、開発系ならJava 資格の取得順序、データベース系ならORACLE MASTER 取得ロードマップ、資格を転職に活かす方法は資格を活かした転職の進め方もあわせてどうぞ。基本情報を起点に「次に何の資格を・どの順で取り、実務とどう組み合わせるか」という全体像を描きたい方は、エンジニアのスキルアップ・ロードマップが資格選びの地図になります。


免責:本記事は筆者の知見および執筆時点で一般に公開されている情報にもとづく情報提供であり、特定の合格・成果を保証するものではありません。勉強時間・難易度の感じ方は、個人の前提知識・学習時間によって大きく異なります。基本情報技術者試験の出題範囲・試験時間・配点・合格基準・受験方式などの試験制度は改定されることがあるため、受験前に必ずIPA(情報処理推進機構)公式サイトの最新情報をご確認ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。